人生を志高く生ききっていただくために

 「地域密着型」の介護施設とは何でしょうか?私もこのことをいつも自問するようにしています。特別養護老人ホームという機能に加え、地域住民のみなさまが日常生活で気軽に、そして頻繁に関わりが持てること、地域密着型の「ならでは」を私はこのように考えます。

 1階に設けられた地域交流スペースで始まった「きいとカフェ&サロン」。開催はもう施設スタッフだけで完結することができないぐらいに地域のみなさまの力で運営がなされています。夏休みの朝、駐車場ではラジオ体操に集まる子どもたちの声が響きます。そんな地域の風がきいとの中を心地よく吹き抜けて行くことで、「きいと」に暮らす人たちは、地域と繋がることができます。

 地域と繋がって行くことは、私たちスタッフにとっても、大切なこと。介護の技術や知識に代表される専門性については、高齢化が進んでいく地域において、ますます必要とされる時代になっていくでしょう。今も、スタッフが地域の介護教室に講師として出て行くことはありますが、今後は地域貢献をさらに深めて行かなければなりません。介護という仕事の広がり、目の前の人を介護するという枠を超えて社会的な広がりに対応できる、そんな専門職を目指します。

 きいとでは、地域のみなさまと一体となりながら「介護」というものが持つ創造性、深さ、面白さを更に追求して、法人理念である「その人らしい普通の暮らし」の実現へ向けて、関係するみなさまの力を結集しながら歩んでいきたい、そう願っています。

地域密着型特別養護老人ホームきいと 施設長
南出 浩次