あの頃の自分を思い出し、未来の専門職を育む

六心会各施設では、各専門職の実習生を積極的に受け入れています。介護福祉士、社会福祉士、管理栄養士、介護支援専門員など。大学や専門学校などの養成校で学ぶ学生を実践の現場である我われが受け入れる理由を挙げると、

・次世代を担う後継者の育成の機会

・養成校で学習した知識や技術を実習により体験してもらう

・目指す専門職の役割を理解し、現場での多職種協働のあり方を学び、専門職の責任を体験する

・実習生への指導を通し、現場で行っている行動を振り返り、言語化(指導)することで、指導にあたる職員の成長につながる

・社会福祉法人としての社会的役割

など、実習生を受け入れる意義は多くあります。

なかでも、実習を通して受ける職員への「刺激」が一番の利点だと私は思っています。

今年の8月には管理栄養士の実習生が、特別養護老人ホーム清水苑に来てくれました。毎年、管理栄養士の臨地実習を受け入れていて、今回は学生は指導にあたる職員(管理栄養士)母校からです。

臨地実習は、指導の管理栄養士もとても楽しみにしている「イベント」の1つです。なぜなら、志を同じくする若い世代との交流ができて、更に「管理栄養士」という専門職としての原点を確認する機会でもあるからです。自分たちが学生であった頃とは立場が違いますが、実習に臨む学生たちの緊張を経験していますし、限られた期間で多くを学んでもらいたい気持ちでいっぱいです。併せて、出身校の後輩が実習に来てくれるのですから、指導にも熱が入ります。

我われ職業人は「学び」と「経験」をもって成長していきます。我われの成長は地域の安心につながります。これからも実習生を受け入れる機会があれば、積極的に取り組んでいきたいと思っています。

 

法人本部 総務課 木村之晴